◇O14◇ ページ14
◇
「A、起きて」
「ん……ぇ？」
目を覚ますと、そこには重岡くんがいて。
「わっ！」
さっきのこともあってか、目を合わせることが出来ない。
「あ、ありがとう、起こしてくれて……」
「なぁ」
低い声。重岡くん、怒ってる……？
「これ、どういうこと？」
重岡くんが私に見せたケータイの画面には、私とだいきのやりとりが映っていて。
「え、なんで？」
「先に、俺の質問に答えて。俺のこと諦めるって、何？俺の彼女って何なん？」
「…………それ、は」
混乱してるけど、さっきの女の子に言われたことを話した。
「だから……ええと……あの、私は重岡くんが好きだったけど……失恋、だから……」
思いっきり本人にバレてる。
でも、状況から察するに、
「重岡くんが、だいきなの……？」
「…………せやで」
重岡くんが頷いたのを見て、また涙が溢れてきた。
「馬鹿にしてたん？」
「え？」
「私が重岡くんのこと好きやって、真剣に相談してたのに……馬鹿にしてたん？」
こいつ、俺のこと好きなんやーって、彼女と笑ってた？
「ひどいよ……」
これ以上泣いてる顔を見られたくなくて、荷物を持って立ち上がった。
だけど、重岡くんに腕を掴まれて、教室を出ることは出来なかった。
「誤解、やねん……」
◇
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七色しげちゃん - 楽しみながら見ることができました！続編希望です！ (2017年8月15日 11時) (
レス) id: 82805a3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - すごく面白かったです。続編お願いします。 (2017年4月12日 20時) (レス) id: c853a87f91 (このIDを非表示/違反報告)
菜々世(プロフ) - 面白かったです!続編希望です (2016年3月30日 8時) (レス) id: 6b1d142f46 (このIDを非表示/違反報告)
チーズハンバーグ - すごくおもしろかったです！できれば続編おねがいします！ (2016年3月27日 8時) (レス) id: 43eb9ef74c (このIDを非表示/違反報告)
mrn - 新作&完結おめでとうございます♪2人とも鈍感なのがおもしろかったです！ (2016年3月16日 16時) (レス) id: b68debf3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2016年3月15日 19時
