WESTの姫は黄色の妹 (ページ18)

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もともとAはポジティブやなくてネガティブな方やから余計に落ち込む日もあったけど、いつも笑顔やった。
けど、メンバーには見せないで1人で抱え込んでいたんやな…あの時は。淳太にも言わずに。
平気なふりして。

そして俺はそんなことも知らずに逆にAのことを責めてしまったんや。
俺らも辛いこととか嫌なことがあっていっぱいいっぱいやった。
だからイライラしてた時もあってついAに当たってもうて…。

デビューする前はあんなに仲が良かったのに、
Aといちゃいちゃするのが好きやったのに、みんなで頑張ろうなって言うてたのに…。

ネットで書かれているように
｢なんで俺らのグループだけ女がおんねん｣って、
｢Aのせいで俺らは売れへん｣って、
思ってもないことをAに一方的にぶつけてしまった。

Aの顔を見て｢やばい｣と思った時にはもう遅かった。Aは何も言わずに楽屋から出ていってしまった。

桐山｢A！｣

淳太｢お前本気であんなこと思ってないよな？！｣

怒りで満ち溢れてる淳太に胸ぐらを掴まれてそう言われた。

濵田｢ちょちょっ！お、落ち着いて！｣

重岡｢…Aのこと探してくるわ｣

神山｢俺も行く｣

後悔しかなかった。

小瀧｢…ごめん…｣

その日は結局Aは帰ったらしく、会えなかった。
すぐに電話しても繋がらない、帰ったと聞いていたのに家にもおらん。
連絡がつかなくなった。

仕事が終わって夜の深夜頃やった。
淳太からグループLINEで
Aが見つかった。
今、病院におる。
というメッセージがきた。

は？病院？！
どういうことやねん！

時間も遅いからAと会うのは次の日の朝やった。