呪:9(過去編) ページ10
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you said
それから1ヶ月程だろうか。高専での生活も大分慣れてきた。任務もあれから何度かはいかせてもらえたけれど、
五条「上の連中がさぁ、うるさいんだよね〜ってのもあるけど、Aは強い呪霊を引き寄せる呪力もあるからさ。いつ襲われるか分からないでしょ?流石に特級レベルだとやばいだろうし。」
と言われてから、任務がある時は必ず悟さんが付き添いで向かうようになった。彼も忙しくない訳では無いので、必然的に任務の数も減る。
これじゃぁ呪術師って言えないし、なんならただの居候になるのではと不安になったけれども、独りだったあの時の不安を思い出せば今が凄く幸せだ。
五条「よっ、こんな所で1人で何やってんの?いくら高専だとしても、夜に1人は危ないんじゃない?」
「あっ、ご……悟さん」
五条「あーーー!!また、五条って言いかけた!なれない?僕は気にしないよ。呼びやすいように呼んでくれればいいさ。」
「さっ……とるっ……?」
勇気をだして名前を呼んでみるも返事はない。あれ、?もしかして聞いてなかったり……?と思い、閉じた目を恐る恐る開いた。
いつもかけているはずのサングラスはしていなくて、月明かりに反射し初めて見る青色の瞳が輝いていた。その眼差しは優しいもので、なんだかいつもとは違う雰囲気を纏わせていた。
この沈黙は何故か心地よくて、何故だかその綺麗な瞳からは目が離せない。
五条「もう1回」
「え?」
五条「もう1回名前で呼んで」
「さと……る?」
もう一度ゆっくり恥ずかしながらも名前を呼ぶ。ただ名前を呼んでいるだけなのに、何故だか胸の鼓動は早まっていく。
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作者名:呪 | 作成日時:2021年4月14日 3時