呪:7(過去編) ページ7
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you said
着いた場所は使われていない廃校。移動中に聞いた呪霊は3級程度らしい。だとしてもなんの鍛錬もなく、いきなり呪霊と戦うわけだからかなり緊張している。正直言えば、怖い。
五条「緊張……してる?」
「はい……正直私体術レベルに関してはゼロに等しいです。」
五条「"体術"は……か。期待してるよ。」
そんな余計にプレッシャーがかかるようなこと言わないで欲しい。
五条「とりあえず、帳を下ろす」
「帳……ですか?」
五条「これは練習しなくても、コツさえ掴めば誰でもできるさ。非呪術師に見られない為にもやらなきゃいけないんだって。めんどいよね。」
説明がかなり雑だなと思いつつ、目の前の廃校へと意識を集中する。
五条「闇より出でて闇より黒くその穢れを禊たまえ」
五条さんが呪文のようなものを唱えると、廃校を中心に空から黒い幕のようなものが囲むように降りてきた。
五条「よしっ、僕はここで待ってるから終わったらまたここに来て。」
「え?ついてきてくれないんですか!?」
五条「ついていってやりたいけど。僕がいると意味が無いからね。」
「そんな……」
五条「んん〜……仕方ない。これをAに渡すよ。」
ポケットから何かをだしたかと思えば、眼の形をしたネックレス。見るからに怪しげな物だ。正直センスのないネックレスだとは思う。
五条「今、僕のセンス疑ったでしょ?」
「やっ、違いますよっ!?」
五条「ほんとかな〜?まぁ、いざとなったらそのネックレス握りしめて僕の名前を呼んで。そしたら必ずそのネックレスが力になってくれるはずだから。」
嘘は言ってないであろう。落とさないようにと思い、早急にネックレスを首につけた。よく見ると眼球に綺麗な水色の石のようなものがはめられており、凄く綺麗だ。
「よし……行ってきます!」
初の任務無事に終わりますように。五条さんを背に私は廃校へと向かっていった。
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作者名:呪 | 作成日時:2021年4月14日 3時