#5 ページ11
【小瀧side】
「ふふふ〜、うふ、ふふふふ...」
涼介先輩の事を思い浮かべたら、自然と顔が緩んで、自分でも引く程の薄気味悪い声が漏れる。
先「小瀧〜、授業に集中しろ」
「あ、すいません」
そう先生に叱られて、僕が謝るというだけなのに、その一連のやり取りを見た生徒達が、必死に笑いを堪え出す。
いや、お前らも授業に集中出来てへんやろ。←
うふふ〜、せやけどな〜、しゃあないもんな〜...無意識に笑みが零れてまうんは...。
だって、涼介先輩のあの照れた顔...上目遣い...抱き締めた時に感じる程、熱を含んだ華奢な身体...。
たまんねぇぇぇ!!!
ゴツッ!
「いったぁ!?」
先「小瀧、いい加減にしないと追い出すぞ!!」
どうやら、僕が悶えながら心の中で発したつもりの叫びは、口に出てしまっていたらしく、怒り叫んだ先生の投げた名簿が、見事僕の頭にクリティカルヒットした。
しかも、よりによって角。
「っ、ぅ〜〜....痛いわぁぁ...」
僕が頭を抱え、別の意味で悶えていると。
晴「(ボソッ 望、大丈夫か?血出てたり、たんこぶ出来てたりとかしてへんか?」
隣の席である晴馬が、優しく僕の頭を撫でてくれた。
「(ボソッ う〜、ホンマ晴馬は優しいなぁ...大好きや」
ちゃっかり告白をすると、晴馬は微笑みながら。
晴「(ボソッ ふふ、俺も大好きやで。ほな、ちょっと辛いと思うけど、授業頑張ろうな。すぐ終わるで」
あぁ、ホンマに晴馬は天使の様や...悠斗と大違い。
まぁ、涼介先輩には敵わんけどな♪
先「では、これで2時限目を終了としまs」
「終わったぁぁぁ!!」
先生の言葉を最後まで聞かず、誰よりも先に教室を飛び出す。
けど、廊下に出てから気が付いた。
...今行っても、先輩の迷惑になるだけか。
早る気持ちを抑えて、大人しく教室に戻る。
先「...2時限目を終了とします。悪いが、先生ちょっと疲れたので、休憩長めにします」
クラス「ぉぉぉ、やったーー!!」
女子生徒「先生、ゆっくり休んで下さいね♪私達、いくらでも待ってますんで!」
先生は「うぅ...」と唸りながら、俺と入れ違いで教室から出て行った。
可哀想に、大変やな先生も。
ていうか、何そこの女子媚び売ってんねん。大して可愛くもない癖に。
なんて、毒づくのは心の中でだけ。
誤って口に出してもうた日には、下手したらフルボッコにされてまいそうやからね。
僕の唯一の取り柄である整った顔に、傷なんて付けさせてたまるか!
って、反抗するのも心の中でだけ。
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ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - ?????ねこまる?????さん» 喜んで頂けて良かったですっ!いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございました(´ω`*)♪ 良ければ、またお待ちしています♪ (2019年7月10日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
?????ねこまる?????(プロフ) - ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*さん» すっごく面白かったです!ありがとうございました! (2019年7月10日 14時) (レス) id: f1ae22e852 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - ?????ねこまる?????さん» レスが遅くなりすみません...。リクエストとコメント、本当にありがとうございます(´;ω;`)了解しました!少し時間はかかるかもしれませんが、有難く書かせて頂きますね♪ (2019年7月10日 7時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
?????ねこまる?????(プロフ) - リクエストお願いします!いのやまで、裏ありのイチャラブでお願いします! (2019年7月9日 14時) (レス) id: f1ae22e852 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - 苺さん» リクエスト&コメント、本当にありがとうございます(´;ω;`)了解しました!少し時間はかかるかもしれませんが、必ず書かせて頂きますねp(´∀`*)♪ (2019年7月2日 18時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジャス民茉莉花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org
作成日時:2018年9月18日 7時