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誰かのものになる前に yb hk ページ3

hk side


明日の朝はとても早い。



なぜなら結婚式だから。



相手は親の決めた人だけど、とっても優しい素敵な人。



そんな夜にふとある人のことを思い出した。



今何してるのかな?



薮… 俺、随分大人になったんだぜ?




薮に出会ったのは高校生の頃。



あいつは商店街でギターを弾いていた。



そして、ベースが趣味の俺は声をかけた。



hk「あの…」



yb「ん?」



hk「ギター好きなんですか?」



yb「うん。あと、お小遣い稼ぎ的な?ww」



hk「へぇ」




そんなこと言ってたけど、薮はとっても真面目なやつで、一緒にいると笑顔になれた。



1回めっちゃムズイ曲を一緒にやろうって無茶振りされたっけ… 出来たけど。




あいつもう恋人いるのかな…



泣かせた分それ以上に笑わせてる誰かが…



明日結婚するやつが何考えてるんだろ…



こう思ってしまうのはきっと俺が薮を好きだったから。



俺はまだ誰のものでもない。



だから… 迎えに来て連れ去ってくれないかななんてナイモノネダリをしてしまう。

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作者名:miyu | 作成日時:2021年1月23日 20時

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