ym パロ ページ7
涼介side
俺と裕翔は結婚してもうすぐ1年が経つ。もともと同じ職場で働いていたけど、結婚を機に俺は仕事を辞めて専業主夫になったんだ。いつも裕翔より早く起きて朝ご飯を作ってるんだけど、今日はちょっと寝坊しちゃった。
原因は分かってる。月に一回のアレ。いつもながら生理痛が酷くて、なかなか起きられなかった。でもこんなこと、結婚してるとはいえ裕翔に言うのもね…。
お腹の痛みを誤魔化しつつ手を動かす。朝ご飯が半分くらいできたところで裕翔が起きてきた。
「おはよう、やま。」
「おはよ。ごめん、朝ご飯もうちょっと待って。」
「全然大丈夫だよー。先に着替えてくるね。」
スーツを着た裕翔が洗面所から出てくる頃にはなんとか朝ご飯を準備できた。
「お、ご飯できた？いつもありがとね、いただきます。」
「いただきます。」
「あれ、やま、それだけでいいの？」
「うん、ちょっと食欲湧かなくて。」
向かいに座る裕翔の朝ご飯と比べると、俺のはご飯もメインの鮭も半分くらい。正直、少しも食べたく無いけど、薬飲むために食べてる感じ。
「体調悪い？なんか病気だったら…！」
「大丈夫だってー。ほら、早く食べないと会社遅刻しちゃうよ？」
「うー…、なんかあったらいつでも連絡してね！？」
「はいはい。」
まったく、裕翔は心配性なんだから。朝ご飯を食べて、歯磨きして、行ってきますのキスをして、裕翔はいつもの時間に家を出ていった。
「はぁっ、…っう…。」
その途端に痛みが酷くなった気がして、裕翔がいたから飲んでいなかった薬を飲む。そのまま寝室に行って、ダブルベッドの右側、普段裕翔が寝ている方に寝転んで薬が効くのを待った。
いつの間にか眠っていたらしい。時計は最後に見た時からもう3周も回っている。せっかく薬が効いて痛みが治まってるし、今のうちに家事をしなきゃ…と立ち上がると景色がぐらぐら揺れた。え、貧血…？
「うわ、シーツに血ついてる。」
やっぱりいつもより量が多かったらしい。夜用のナプキンをせずに寝てしまったってのもあるだろうけど。
シーツ洗って、洗い物して、掃除して…やることがいっぱいだ。はぁ、とりあえずトイレ行って着替えよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sunny | 作成日時：2022年3月19日 23時
