恋空～切ナイ恋物語～ (ページ18)

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♪ピロリン♪

ある日の朝…いつも通り学校へ行くためバスを待っているとメールの受信音が鳴ったのでメールを開いた。

受信:大ちゃん

《キョウガッコウサボロウ！》

…学校をサボる？なぜ？？
メールの内容がいまいち理解できないから大ちゃんに電話をかける。

♪プルルルル♪

『はーい？』

『ねぇ、サボるってどーゆーこと？？』

『今日学校サボって俺んちで遊ぼうぜ！って意味。』

なるほど、そーゆー事か…
って納得してる場合じゃない。
バスの時間が迫ってるから、迷っている暇はない。

『わかった！』

そりゃあ、学校行って勉強するよりは、気になってる人と遊びたいじゃん？
軽い気持ちで返事をし、大ちゃんの家から一番近いバス停で降りた。

バス停の前には黒い自転車に乗った大ちゃんの姿。
親指で自転車の後ろの座席を差してる

「乗れよ。飛ばすからしっかりつかまってろよ～」

俺の体を軽々と持ち上げて後ろに乗せると、大ちゃんは自転車をこぎ始めた。
大ちゃんの背中にぎゅっと強くつかまり、大ちゃんのぬくもりを直に感じる。

初めて感じた大ちゃんのぬくもりは溶けそうなくらい温かくて、俺の胸は自分でも驚くぐらいドキドキと高鳴っていた。