* ページ4
・
俺らは伊野尾に気づかないフリをしながら無言で弁当を食べ続けた。
「あれ〜無視?俺と友達になってよ〜♪番号交換しよっ?」
あまりにもしつこいから苛立ちを抑えようと、俺は近くにあるお茶を手に取り、ごくんと一口飲み込んだ。
「えぇーどうしよ。まぁ、いっか!交換しよっ♪」
沈黙の中、突然言葉を発したのは…
知念だ。
俺と龍太郎はギョッとした顔つきで目を見開いて顔を見合わせた。
知念が笑顔で伊野尾と番号交換をしてる、信じがたい光景。
伊野尾が満足げに教室からでていくのを確認すると、俺は知念に問いかけた。
「なんであんな軽そうな奴に番号教えるんだよ?痛い目みるよ?」
そんな俺の心配をよそにあっさりと答える知念。
「え、だってイケメンじゃーん!!」
知念は頭がよく、運動神経抜群。背は俺よりも小さく、かわいいキャラな男子。
でも、男運、女運が悪いらしく、付き合う相手は軽い感じの奴ばっか。
だから彼氏や彼女ができても、付き合ってすぐ別れての繰り返し。
「知念、あんな奴本気になっちゃダメだかんね?」
「心配しなくてもだーいじょーぶ♪」
36人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ありやまメロディ♪♪ | 作成日時:2018年5月27日 13時