恋空～切ナイ恋物語～ (ページ2)

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恋来-koirai- ページ2

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「あ～、ちょーお腹減った～」

待ちに待った昼休み。
俺はいつものように机の上に弁当を開く。
学校は面倒だけど、同じクラスで仲良くなった知念侑李と森本龍太郎と一緒に弁当を食べるのが学校生活の中で唯一の楽しみの時間。

―山田涼介ー

今年の4月、高校に入学したばかりの高校１年生。
入学してからまだ3ヶ月足らずだけど、仲良しで気の合う友達ができて、結構充実した毎日を送っていた。

背が低いうえに、顔が幼いから、実際の歳よりも下にみられがちなのが今の一番の悩みだ。

頭がいいわけでもなく、将来の夢があるってわけでもない。
中学を卒業してすぐ染めた茶色の髪。
わりと中学からは平凡な生活を送ってきた。

普通に友達もいたし、それなりな恋もして、付き合った人もいた。
だけど共通しているのはどの恋も短期間で終わりを告げているという事。

本当の恋って…何？？そんなの知らない。

知っているのはすぐに終わってしまうはかない恋、ただひとつ。

恋なんて別にしなくてもいい、
そう思っていたのに…

君に出会った

このまま平凡に終わるはずだった俺の人生は、君に出会った事によって変わっていく…