14 ページ14
大型番組が終わった後すぐ、9月の初週に遊びに行くからとメッセージが一つ。私ももう学校が始まっていて。学校が嫌いなわけではないけど、初日は流石に気分が下がった。
8月終わりに叔父さんに9月分のシフトを提出したらすんなり通ったのでこれで有岡さんに会えるのは確定。着実にツアーの終わる10月が迫ってきていて、それと同時に有岡さんとのデートも迫ってきている現実。
今回きりのデートかぁ…。この前の比じゃないくらいとびきりおめかししようと思ったけど、見つかったら本当に一環の終わり。
デートのことばかり考えて授業に臨んでいたら、先生にぼーっとしてんなと注意された。中だるみだぞとも。アイドルとデートの約束したことなんて一度もないのだから、少しくらいぼーっと考えたっていいじゃんか。
ぼーっとするなんて珍しいねと名前があやふやなクラスメイトに話しかけられる。夏休みで昼夜逆転してるんだろ、くらいに捉えられてるのは表情から察せたのでどうでもいい。
いや、逆にアイドルと会おうとしてるんでしょ!なんて言い当てられたほうが怖いけど。
休み時間も定期的に某青い鳥でコンサートレポートを読み漁ってみたり、、家に帰って過去のコンサートDVDを延々と見続けたり。
数ヶ月前の私じゃ想像できないくらいに、有岡さんに、このグループにのめり込んでいるのがなんだかおかしくて、思わず笑みがこぼれた。
108人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちくわ。 | 作者ホームページ:https://twitter.com/pipipi__dream
作成日時:2015年6月1日 0時