おじゃんぷふぁみりー！

エンジョイ・サマー！ ページ20

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今夜は七夕。


空は気持ちよく晴れていて、天の川が見えています。




侑李「...綺麗...！」




そうですね。


風も気持ちいいし、まさに絶好の星空日和。





宏美「いい夜ねぇ...今日は外でご飯食べる？」


大貴「お！それいいねー！」




おぉ、天の川を見ながらご飯ですか。


いいですね、何食べます？




光「何作る？」


慧「そうめんとかどう？」


光「言ったな？手伝えよ？」


慧「はいはい。わかりました」





光さんの作るそうめん...きっと美味しいんだろうな。





涼花「みんな何お願いした？」


裕翔「言わない♪」


圭人「俺も♪」


涼花「何それ！？じゃあ私も言わない！」


雄奈「みんな子供だね。...私も言わないけど」


裕翔「それ、こっちが何それ！？だよ」





ほっこりした、そこだけ時間がゆるやかに流れる感じ。


八乙女家は今日も平和です。





大貴「侑李！もうすぐそうめんできるよ！」


侑李「わかった、お皿出しとくね」



慧「ねぇ、テーブルどこ？」


雄奈「多分物置じゃない？」



光「じゃじゃーん！パパ特製そうめん！」


涼花「...湯がいただけじゃん」


光「これから汁も作るの！圭人手伝って！」


圭人「はーい！」



裕翔「...ママ、俺ら何する？」


宏美「待機？でいいんじゃない？ね、ぷぅちゃん」





えっと...うーん...そうですね。


それでもいいんじゃないでしょうか？




裕翔「じゃあ...そうしよっか」


大貴「裕翔ー！箸持ってきてー！」


裕翔「えぇー？はーい」




皆さん、バタバタしてますね。


でも...時間はゆっくり流れてる。


不思議な感じです。





宏美「なんかね...うん。幸せだよ」




宏美さんは、何をお願いしましたか？




宏美「お願いかぁ...大人になってからしなくなっちゃったなー！」




そうですか。


大人になると、忙しくなっちゃうんですね。




宏美「まぁね。...でも、みんながいてくれたら幸せって思いも出てきたよ。


　 お願いするだけじゃ叶えられない幸せがあることにも気付いたしね」




...そうか。


みんな、気付いてないだけなのかもしれない。


幸せって、案外近くにあったりするものだから。





宏美「...でも、お願いすることでしか叶えられない幸せもあるからね！」


大貴「ママ、こっち手伝って！」


宏美「はーい！」





他愛のない話も、溢れる笑い声も、すべてが幸せ。


私も、それを見つけられる日が来るのかな。

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