生意気だけど君が好き【hk×ar】 (ページ9)

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あの日、一緒に出かけてからというもの、
大ちゃんが俺と行動を共にすることが多くなった。

思ったよりもずっと自由人だと気づいた。
そこが魅力なんだろうな。
そして誰にでも太陽のような笑顔を振りまくから、
みんなが大ちゃんの虜。

「ひか！ひか！見て！」
「え？…ぅぉああああああっ！？」
「あはははははっ！」

そしてイタズラが大好きな5歳児だった。

「お前さー、俺が猫無理なの知ってんだろ」
「うん。びっくりした？？」

目をキラッキラに輝かせて楽しそうな大ちゃん。
可愛いけど…可愛くねぇ！！

「最悪だよもう…びっくりはしたけども」
「じゃあイタズラ成功？」
「そうなんじゃない？」
「やったー！」

本当に5歳児にしか見えなくなってくる。

「あ、ひか…でも涙目になってる。
そんなに嫌だったんだね、ごめんね」

急にしょんぼりしたかと思ったら…
ちゃんと最後に謝れるところもいいところ。
純粋で素直な性格は大ちゃんの武器だ。

「猫は困るけど、大ちゃんは楽しかったんだろ？」
「う、うん…」
「ちゃんと謝ってくれたしもういいよ」

こんなことで楽しめる純粋さを、
利用しようとする輩に狙われないことを願う。
こんなことを男子大学生に思うのも変な話かもしれないが、
それほど真っ直ぐに育ったいい子が大ちゃんである。
俺と1歳しか違わないなんて信じられない。

だから、俺が大ちゃんを可愛いと思ったのは
子供みたいでという意味なのであって、
決して大ちゃんのことを褒めたのではない！
…はずだ。