生意気だけど君が好き【hk×ar】 (ページ5)

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「…話しかけてごめんね」
「別に有岡のせいじゃないし」
「そんなこ…っああーっっ！！」

うわ、鼓膜破れそう。

「うるっさ！！おま、声でけーよ」
「ごめ、ねえ、なんで大ちゃんじゃないの！」
「いや、別にいいだろそんなの」

呼び方くらいで大げさな。
わざわざみんなと同じにしなくてもいいだろ。

「だって、苗字で呼ばれるとなんか…
よそよそしいじゃん」

あーもう、その目に弱いのわかってやってる？
元々水分の多い目を更にうるうるさせて、
捨てられた子犬みたいな顔しやがって。

「大ちゃん…ってやっぱり大ちゃんだな」
「どういうこと？」
「別にわかんなくていいよ」

可愛いなんて言ってやらねえぞ。

「俺もっとひかと仲良くなりたい！」
「十分仲良いほうじゃないの？」
「んー、でもひかのプライベート
あんまり知らないんだよね」
「別に知っても面白くないよ？」

だ、だからそんな顔で見んなって。

「わかったよ。ちゃんと仲良くなろう」
「やったー！俺ひかのこと好きだからさ、
すっげー嬉しい！」

こいつほんとに大学生かよ。
おもちゃもらって喜んでる5歳児にしか見えないぞ。
…可愛いけど。

なんで俺、こんなに男に可愛いなんて思ってんだよ。
しっかりしろよ。
可愛くないわけじゃないかもしれない…顔してるけど、
こいつは生意気なんだぞ！
れっきとしたおとこ！

俺のタイプはすらっと背の高い綺麗なお姉さんだろ！