生意気だけど君が好き【hk×ar】 (ページ2)

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「おい有岡！！勤務中はスマホしまえ！」
「…チッ、」
「舌打ちしてんじゃねーよ！」
「さーせん」

アパレルの仕事を始めて1年。
今年の4月に入ってきたバイトくん、
有岡大貴が生意気すぎる。

この春から大学生らしいが、
俺はこいつにめちゃくちゃ手を焼いていた。

でも顔だけはとても良くすっごく可愛い。

腹立つー！！

絶対可愛いなんて言ってやらないからな。
お前なんかちょうどいいブスでいいんだよ！

生意気なところその1。

「ひかーレジお願い！」

敬語を使わない。
俺をあだ名でひかと呼んでくる。

生意気なところその2。

「だからスマホ見んなっつてんだろ」
「別に今客少ないんだから良くない？」
「ばかか！」
「え、ひかに言われたくないんだけど」

勤務態度が悪い。
隙を見つけてはすぐにスマホ。
あと、俺を馬鹿にしてくる。

生意気なところその3。

「ひか今日この後空いてる？」
「空いてるけど」
「まじ！？俺カラオケ行きたい！」
「おう、」
「ずっとひかと行きたかったんだ！」

…可愛いところ。
上目遣いとかすんなよ、お前男子大学生だろ？

「ひか彼女いんの？」
「いねーよ」
「あ、だよねー。
このファッションセンスで彼女いるわけないよね」
「おい有岡」
「ん？」

…その4、失礼すぎるわ！！

「お前さー、その態度どうにかならないの？」
「えー？…ひかにだけだよ？」

可愛い。