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廊下の方から誰かの足音がする。
早歩きっぽいからすぐに来ちゃう!
「涼介、人来てるから離れて、」
「だぁいじょうぶだって」
「私がだいじょばないの!」
なんでそんなに呑気でいられるの。
てか仮にも私が好きならお願い聞いてよ…
涼介の方からは誰が来てるのか見えてるみたい。
「あーあ、Aの知ってるあの人だよ」
「ええ?ちょっとどいてよバカ」
まさかあの涼介にバカなんて言う日が来るなんて…
足音はもうすぐそこだ。やばいって!
!?
「…っAちゃ、!?」
「ちょ、涼介…?」
「じゃあA早く戻って来るんだよ」
ぽん、と軽く頭に手を乗せて教室に戻って行った。
涼介のばあーか。
しない、って言ったじゃん。
口じゃないけどさあ?
ほっぺただけどさあ?
向こうから見た人からはしたように見えるでしょ!
「…」
「…」
気まずい。
「Aちゃん、山田くんと付き合ってるの?」
光くん…
「…付き合ってないよ」
「え、なのに、キス…したの?」
「やっぱそう見えるよね。キスもしてないよ」
「え、待って、え?」
戸惑ってる光くんも可愛いなんて言ったら
怒られちゃうかな?
「涼介が勝手にほっぺたにしただけ!」
「…そっか、…ほっぺも許せないけど」
「え?」
「いや!なんでもないです」
「なんで敬語なの、」
思わず笑っちゃった。
それを見て光くんも笑って、思う存分笑い合った。
やっぱり光くんは笑顔が1番似合うね。
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作者名:しゃろむ。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/PLAYLIST01/
作成日時:2018年5月18日 4時