黄色いベースにかけた想い＊2【Hikaru.Y】 (ページ38)

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＊ページ38

突然クラッカーの音が響く。

「…え？」

周りを見ると、薮ちゃんといのちゃんが
先程鳴らしたクラッカーを持ってにこにこ。
みんなもにこにこ。

状況を把握できていないのは
私と光くんだけだった。

「え、なに怖いんだけど！」
「みんなどうしたの！」

ゴソゴソとみんなでクラッカーを取り出して、

「せーの、」

「交際おめでとう！！」

ポンッポンッ、ポンッ！

若干ばらつきをあったけど
一斉に祝ってくれて、まさに感無量。

「厳しい意見とかもあると思うけど、
俺たちは2人がくっついてくれて嬉しい！」
「大ちゃん…！」
「俺からしたらやっとかよって感じだけど」
「薮うるせーぞ」

いのちゃんとゆーてぃがケーキまで運んでくれる。

「このケーキゆーとが作ったんだよ」
「すご！…なんでいのちゃんがドヤ顔してんの」
「ああでも俺だけじゃないよ。やまと作った」
「涼介？」
「そ」

涼介と聞いて、微妙に機嫌が悪くなる光くん。
てか涼介女子力高っ！！
あなたいいお嫁さんになれるよ…！

「Let's party！」
「岡本調子乗るなよ！」
「ええ？光くん怖いぃ」
「ひか照れてるだけだから大丈夫」
「お前はもう喋んな」
「なんで俺だけ喋っちゃダメなんだよ」
「ちょうどいいブスだからだよ、」
「うぉい！」

光くんは照れるとお口が悪くなるんだね？
うん、覚えておこう…

騒がしいけど、
いい仲間に出会えて本当によかった。