みねらるうぉーたー【Yuto.N】 (ページ5)

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空き時間は2人でよく課題をやったり、
勉強をして真面目に過ごしている私たち。

"一緒に勉強してもいい？"

裕翔くん目当てで私に声をかけてくる人は
たくさんいたけれど、真面目に勉強をしている
私たちに段々声をかける人はいなくなった。
きっと、大学生らしく、
わいわいしながら裕翔くんと勉強会という名の
お喋りがしたかったのだろう。

裕翔くんの説明はすごく詳しくてわかりやすい。

「これ終わった？」
「終わったよ。あとなんか残ってる？」
「今のところ全部やったかな」
「じゃあー…今日はもう写真撮り行こっか」

最近は専らコンテストに出品するための
写真に力を入れている。

裕翔くんは既に候補となる作品は
いくつか撮れたらしいけれど、
私に付き合って撮ってくれている。

けれど〆切が近くなってもまだ、
思っていたよりも良いものが撮れない。
焦りが強くなる。

「あの公園行ってみる？」
「そうだね。あの有名なとこ」
「自然がいっぱいだから涼しそう」

爽やかに笑う裕翔くんが眩しい。

「小さい頃にね、あの公園で俺昆虫集めてた」
「そうなの？」
「今もいるかなー」
「え、捕まえないでよ…？」

真面目でかっこいい裕翔くんも、
子どもみたいにはしゃぐ裕翔くんも
近くで見れるのが私の特権。

「昆虫って言ってもちっさいやつだよ」
「そういう問題じゃないんだけど」
「あ、怖いんだ」
「違うし！」

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