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もちろんそれをよく思わない人はたくさんいる。
今も聞こえてくる悪口。
"ブスのくせに"
"あれで自分可愛いとか思ってんでしょ?"
"裕翔くん独り占めとかキモすぎ"
可愛くないことは自覚済み。
独り占めしてるつもりなんて全くない。
騒ぐだけ騒いで誰も話しかけないだけ。
だったら別に話しかければ良くない?
そんな勇気もないくせに。
そう思っても口に出せない私も結局は弱虫。
「Aちゃんは気にしなくていいよ」
「元から気にしてないよ」
「はははっ、そっか良かった」
みんな、私に向けた悪口は裕翔くんにも
聞こえていることを知らないのだろうか。
「表情って面白いよね」
「確かに」
「 "嫉妬" と "嫌い" ってどう違うんだろ」
「んーまぁ悪口聞くだけじゃわかんないもんね」
「ちょっとの表情の違いを作品にできたらなー」
「Aちゃん目の付け所いいね!」
裕翔くんは決して、きっとできるよ、など
希望的観測で励ましたりなんかしない。
現実的な会話ができるから気を使わなくていい。
そんなところが好き。
「もう明日で7月かあ」
「夏季休暇まで1ヶ月もないね」
「忙しくなるぞー」
期末考査にサークル課題にフォトコンテスト。
他の学生よりも忙しい。
その分裕翔くんと過ごせる時間が多くなるから
私は苦だと思わないけれど。
「来年はこれにゼミと研究室も増えるのか」
「研究室は入らなければいい話なんだけど、ね」
「やっぱやりたくなっちゃうよね」
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作者名:しゃろむ。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/PLAYLIST01/
作成日時:2019年8月1日 4時