黄色いベースにかけた想い【Hikaru.Y】

＊ ページ14

「おっはよ！！」

「うるさ、」
「A朝から元気だね」
「え、なーにしけた顔してんの！」

「うん、しけた顔はしてないかなあ。
Aからしたらそう見えるだけであって、
大多数的には呆れてるように見えるはずだよ？」

「中島せんせ、朝からマジレス講座開講ありがと」

「Aは通常運転だねぇ」



騒がしい教室を更に騒がしくさせたであろう
私の朝の挨拶。
BEST OF MATEメンバーからはなぜか不評…
ゆーてぃからは特に。

「多分俺たちだけじゃなくて心の中で
うるさいって思ってる人は他にもいると思うよ？」

「え、あ、はい。」
「もうゆーてぃAいじめちゃダメだよ」
「別にいじめてなくね？」
「それな」
「え…」

けーとどんまい…
私がしてあげられる事は慰めることくらいだよ…



とにかく挨拶は大事。
クラスメイトの皆さんうるさくしてごめんなさい！
平和に行きましょ。

そして、
今日は待ちに待った部活の日。
朝からわくわく…！



「今日部室行くよね？」
「俺委員会の仕事あるから先行ってて」
「ちゃんと来てよー？」
「行くわ、」
「いのちゃんいないと
メロディライン困るんだから急いでね」
「ほーい」

「…何気、初じゃない？」

「ちゃんと部活するのがってこと？」
「そ。」
「確かにー」

「楽しみだね！」



遅刻しそうになって走ったけど
ちゃんと大事に抱えて持ってきた、

黄色のベース。



今日からずっとよろしくね。

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