黄色いベースにかけた想い【Hikaru.Y】

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#Hikaru



「それお前ぜってー気になってるって！」
「だよな！普通その日の客が1人ってだけで
そんなに気にしないでしょ！」
「やっぱ…そう思う？」
「そりゃあねえ」



生放送が終わって、楽屋で雑談してた時。
ふと思い出して2人に聞いてみた。

うーん。
思ってたのと違うな？

てっきり肯定が返ってくると思ってた。

でも、確かによく考えてみれば
今までにその日のお客さんが1人だけだった時も
こんなにいろいろ考えたことはなかったかも。

…難しい。



「いや何も難しくないから！」
「え？声に出てた？」
「うん、ばっちり」
「まじかよ…」
「根詰めて考えんなよ？相談しろよな」
「ありがと」



多分今にも相談する事になるはず。
俺は、ずっとベース一筋で生きてきたせいか、
他のことについては全くもって疎い。
1人で考えていたら埒が明かない。

思考を巡らせてる間にも
最終的に考えてしまうのは、

Aちゃんのこと。

今どうしてるかな。



「聞きゃあいーじゃん」

「はあ！？」
「だから、聞けば？って」
「待て待て待て。そもそも連絡先知らないし」
「ひかの事だからそんな事だろうと思ったよ」
「いやどういう意味だよ」



真面目に聞いてくれてるのか茶化してるのか
どっちかわかんねーよ。



「次！もし次また会えたら、
そん時はちゃんと連絡先聞きなよ？」

「また会えたら運命じゃね？」

「まじか」

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