私が本当に好きなのは… (ページ20)

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私は、伊野ちゃんと別れた後少し歩いて帰るフリをして、また公園に戻った。

ごめんね、伊野ちゃん。やっぱり、あそこは私の家じゃ無いみたい…。

私はブランコに座った。そして、スマホに入っている家族の写真を見返した。

いくつか、お兄ちゃんらしき人がいた。

何で今まで、気が付かなかったんだろう。

そんなこんなしていると、「Aー!」と言う声がかすかに聞こえた。

ただの空耳だろうと思っていたけど、次はハッキリ聞こえて来た。

?「Aー!どこだー!」

よく見ると、お兄ちゃんだった。

涼「Aっ…」

私は、気が付くとお兄ちゃんから逃げていた。

でも、私ってバカだよね。ジャニーズのお兄ちゃんに勝てるわけなんか無くて…。

すぐに、腕を掴まれた。

涼「何で逃げるの!?何で帰って来ないんだよ!!」

自「ごめんなさい…。」

涼「心配した。」

心配？そんなわけ無いじゃん。血、繋がって無いんだよ!?

涼「戸籍見た?」

(ｺｸ)

知ってて嘘ついてたんだよね?

涼「黙っててごめん。でも、これだけは言わせて?Aは俺の大事な妹だから!」

自「私の…事が……大事?邪魔…じゃ……ないの？泣」

涼「あたりめーだろ?だから、一緒に帰ろ?」

自「うんっ!!」

こうして、私は私の家に帰った。

後から聞いた。実はJUMPの皆も私を探していてくれたらしい。

あんな、話し方をしていた伊野ちゃんもらしい。ありがとう、皆!!

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お兄ちゃんは、私を必要としてくれてる。(俺らもだかんな?)←byJUMP

私に、存在意味はあったんだ。