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侑「涼介の話はもういいよ。」
そう言うとぐいっと繋いでいた手を引かれる。
ぽすっと侑李の腕の中に収まり、ぎゅーっと抱きしめられる。
『侑李、ちょっと苦しい。』
侑「本当、、、良かった、、。怪我はさせちゃったけど、間に合って、、。笑顔も戻って良かった。」
『侑李、、。』
侑「僕、今思い出しただけでもゾッとする、、。Aがアイツのものにされてたらって、、。」
体を離し、頬に触れた侑李の手は、少し震えていた。
侑「お願いだから、、、もうあんな無理はしないで?」
『うん、、、約束する。』
侑「ずっと、、、僕の傍から離れないでよ。」
ゆっくりと顔が近付き、重なる唇。
余裕なく深くなるキスを、必死で受け止める。
しばらくして唇が離れ、侑李の頬には涙の跡があった。
『もう、、泣かないでよ。』
優しく涙を拭うと、少し照れくさそうにそっぽを向く。
侑「、、てか、ここ水族館なの忘れてた。誰もいなくて良かった。」
「早くしないと、そろそろ閉まっちゃう」と言って手を繋ぎ、足早に水槽を見て回る。
水族館から出ると、もう辺りは暗くなり始めていて、夜ご飯は外で食べずに家に帰ることにした。
お土産に美味しそうなケーキを買って帰ると、玄関までいい匂いが立ち込めている。
『あー、お昼にあんなに食べたのに、お腹すいてきちゃった。』
侑「ね。お腹はち切れるかと思ったのに。」
『これで夕飯の後にケーキとか、、、。』
侑「太るね。」
そんな話をしながらリビングに行くと、みんなが揃っていた。
大「おかえり!A!治ったんだって!?」
帰りのタクシーの中で侑李がみんなにグループラインで報告してくれていたから、大ちゃんの一言にわらわらとみんなが集まってきた。
『うん、一応。明日ちゃんと病院行ってくるけど。』
と言うと、突然大貴が変顔をする。
『え、なに、どーした、大貴。』
大「え?ちゃんと笑えるか確かめようと思って。」
『あ、そーゆー事?ごめん、笑えなかった。』
大「え?それはまだ治ってないから?それとも俺がダメ?」
涼「余計ややこしいわ!」
『ぷっ、、ふふ。』
大「あ!笑った!Aが笑ってる!!」
宏「良かったな、A。」
『うん。みんな、ありがとね。』
裕「さ!ご飯食べよ!」
その日の夕食は久々に賑やかだった。
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陽月(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉!更新しなきゃ!と思いつつ中々出来ていなくてすみません(^_^;)なるべく早く更新します!これからも宜しくお願いします(*^^*) (2018年4月22日 17時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - なーさんさん» コメントありがとうございます!ものすごく返信遅れてごめんなさい!セクゾちゃんですね!勉強不足なもんでキャラ違ってたらごめんなさい(^_^;) (2018年4月22日 17時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 陽月さんのお話すごい好きです!ちなみに、次の更新はいつになりますか??待ってます (2018年4月22日 2時) (レス) id: 1c207275c3 (このIDを非表示/違反報告)
なーさん(プロフ) - リクエストいいですか?夢主ちゃんとセクゾの絡みが見て見たいです!お願いします! (2018年3月10日 9時) (レス) id: 91fa76ccd8 (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - 山田 菜花さん» コメントありがとうございます!初めから読んで頂ければわかると思うんですけど、「陽向」は主人公の芸名です。 (2018年2月23日 12時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽月 | 作成日時:2017年6月9日 21時