JUMP Princess ＊6＊

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食事を終えてくつろぎ始めた所で、話を切り出す。



『お母さん達も聞いたんだよね？私の話。』



兄「あぁ。犯人の男、兄ちゃんがぶっ飛ばしてやる！」



母「怪我は？良くなった？」



『うん。傷は深くないし、跡も残らないと思う。』



母「良かった。、、、じゃあ、問題は、、。」



『うん、、、笑えない事。』



侑｢でも、仕事の時は大丈夫なんです。｣



兄「うん、昨日のヒルナンデス見てたけど、いつも通り笑ってたもんな。」



母「それで、、治療法は？治る見込みはあるのよね？」



侑｢事件の事による精神的なショックとか恐怖とかのせいなので、そこを解消出来れば。｣



兄「うーん、、それも難しい話だな。」



侑｢とりあえず、なるべく1人にはしないであげてくださいって言われていて。｣



『自分でも、どうしたらいいのか分からないから、困ってる、、。』



母「、、、そんなに難しく考える必要ないんじゃない？」



『え、、、？』



母「今回の事件は、Aのせいでは無いけど、あなたが皆に頼らなかったせいでもあるでしょ？でも、ちゃんと助けを求めなかったのに、皆あなたの事を必死で探して、守ってくれた。」



母「そんなに頼もしい人達が、あなたの周りには沢山居るのよ？何が不安に思う事があるの？怖い事があるの？」



母「あなたの事を第一に考えて、仕事の時も休みの日も、ずっと一緒に居てくれる。そんな人達ね、普通家族以外にいないものよ？ううん、家族ですら難しい。あなたは恵まれてるの。」



自然と頬を伝う涙をそのままに、侑李の顔を見ると、ニコッと微笑んでくれる。



母「あとはA、あなたが素直になる事。辛い時は辛い。苦しい時は苦しいって、自分からちゃんと伝えるの。あなたが助けてって言って、嫌だっていう人、いる？」



『、、ううん、、、いない。』



母「もしも皆に言えないような、そんな事があったらその時は、お母さんとお兄ちゃんが居るんだから。ね？」



『うん、、、ありがとう。』



そう言って、ニコッと微笑む。



侑｢、、あ！A、笑えてる！｣



『、、、へ？』



母「うん、まだ少しぎこちないけど、笑えてたわよ。」



『、、、本当に？本当に私、笑えてた？』



兄「うん、Aのかわいい笑顔、ちゃんと見たよ。」



『良かったぁ、、、。』



ポロポロと涙を流しながら、顔を手で覆うと、侑李が優しく抱きしめてくれた。






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