そういうことね、お茶子さん ページ9
塚内「ヴィラン連合と名乗る者達について、警察の方で洗ってしましたが“死柄木”という名前‥‥触れた物を粉々にする個性。20〜30代の個性登録を洗ってみましたが該当なしです。ワープゲート“黒霧”という者も同様です。無戸籍かつ偽名ですね‥‥個性届けを提出していない。いわゆる“裏の人間”」
ブラド「何もわかってねえって事だな‥‥」
スナイプ「早くしねえと“死柄木”という男主犯の銃創が治ったら面倒だぞ」
オール「主犯か‥‥」
根津「何だい？オールマイト」
オール「思いついても普通、行動に移そうとは思わぬ“大胆な襲撃”突然それっぽい暴論をまくしたてたり、自身の個性は明かさないわりに“脳無”の個性やらを自慢気に話したり‥‥そして思い通りに事が運ばないと、露骨に気分が悪くなる。まぁ‥‥個性の件は、私の行動を誘導する意味もあったろうが‥‥」
根津「それにしたって対ヒーロー戦で“個性不明”というアドバンテージを放棄するのは、愚かだね」
塚内「‥‥(頷」
オール「“もっともらしい稚拙な暴論”“自分の所有物を自慢する”“思い通りになると思っている単純な思考”襲撃決行も相まって見えてくる。死柄木という人物像は‥‥幼児的煩悩感の抜けきらない“子供大人”だ」
ブラド「力を持った子どもって訳か」
ミッド「小学時の一斉“個性”カウンセリング受けてないのかしら‥‥？」
スナイプ「でっ？それが何か関係あんのか？」
塚内「先日のUSJの検挙したヴィランの数72名‥‥どれも路地裏に潜んでいるような小物ばかりでしたが、問題はそういう人間がその“子供大人”に賛同し付いて来たという事。ヒーローが飽和した現代、抑圧されてきた悪意達は、そういう“無邪気な邪悪”に魅かれるのかもしれない」
ブラド「確かにな」
スナイプ「個性を持て余している奴は、いくらでもいる」
ミッド「ゆゆしき事だけど‥‥」
オール「それともう1つ、死柄木という男は“水川少女”を狙っている」
それを聞いた教師は、水川と言う言葉に反応する
ミッド「水川って‥‥あの水川君の娘さん？娘さんも個性“治癒”なの？」
オール「ああっ」
ブラド「確かにあっちにそういう輩がいないなら、狙われるのは分かる」
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作者名：こんぽた☆ | 作成日時：2021年5月29日 18時
