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《岡本くん?》



「は、はい。」




《山田をよろしくな。》



「……へ、」




『ちょ、薮ちゃん!』




薮ちゃん と呼ばれたマネージャーさんをミラー越しに見ると、目がなくなってるんじゃないかってくらいの笑顔で


《山田が守りたい人がいるっておれらにも話してくれたんだよ。》



『もぉ……』




「そうなんですか?」


ちょっと恥ずかしいけど、それだけ大切に思ってくれているってことかな…





《ああ、だから今回の件もOKしたんだ。

社長にも話したしな。》




『あとで話そうと思ってたのに……』




横で小さく呟く山ちゃん。



《はは、事務所としては応援するって決めたから。それに、結構この業界の人たちは男同士って言うのも多いしな。》



「ありがとうございます。」




《ただ、一週間くらいは家にもいない方がいいな。記者が家まで来かねない。》



「え、あ、はい、」




どこに行けば良いんだろ……


自分の家に帰れないとしたら、仕事にも影響出ちゃうかな?





あとで電話しないと……






《だから、》




「えっ、」





着いた場所は……






『けいと行くぞ。』




「え、なん、ちょ、」




《岡本くん。これ持っときな。》




先に行く山ちゃんに困惑していると、薮さんが名刺をくれた。



《おれの連絡先だよ。裏にプライベート用のも書いといたから。》




「あ、ありがとうございます。」



《じゃあ、良い誕生日を。》





そう言うと車は走っていった。





あ、山ちゃんに着いていかなきゃ!

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作者名:littlestar x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=littlestar03  
作成日時:2020年12月9日 14時

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