赤さんと緑さんの恋物語2 (ページ47)

今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:24,382 hit

＊ページ47

Keito

何気ないあさ。

また1日が始まると思っていた。

なのに、朝早くから山ちゃんに起こされて着いた場所はおれが内緒で憧れていたウェディング会場。

まさか、なんて思っていたけど、それはひかにぃによって通された部屋をみて確信した。

「ゆうや！」

ゆうやのこと心配してたけど山ちゃんが大丈夫って言って聞いてくれなかった。

〈今朝ゆうやくんのこと預かりに行ったんだよ〉

雄也のとなりにはひかにぃの息子であるゆうとくんが一緒にいた。

何回か会わせて遊んだことがあるからなのか二人ともきゃっきゃっして遊んでいた。

「そうだったんだ、ありがと。」

〈大したことないよ。さ、やろうか！〉

「え。？？」

「これって……」

鏡に写った自分を見る

それは

まるで新婦さんのような姿。

最近伸ばしていた髪を編んでもらって服もよく見るとこれ……

〈けいと、結婚おめでとう。〉

あ……

それって……

〈山田から聞いてね。サプライズで用意してたんだよ。〉

「ひかにぃ……」

〈さ、行こうか。〉

「うん！」

ﾊﾞｯｯ

大きな扉が開かれたその先には…

「やまちゃん…」

ゆっくり、ゆっくり近づいていく。

お父さんお母さん

おばさまお母様お父様

やぶくんひかるくん

ゆうとくんゆうや

みんなが拍手をして向かえてくれた。

『けーと、』

手を広げて待ってくれているやまちゃんのもとへ。

「急すぎ…」

『サプライズですから。』

「ありがと。」

『いーえ。』

そんな会話をして牧師さんの前まで二人で進む。

そして……一生で一度の

大切な門出。

これから先も

山田涼介を

岡本圭人を

愛し続けることを誓います。

end.