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………
ほんとはまだ……
言うつもり無かったけど………
…「山ちゃん?」
カバンからあるものを取り出してけーとのもとに向かう。
『けーと。』
なにか悟ったのか起き上がるけーと。
『改めて言わせて。
けーとをこれからも愛したい。
子どもにふたりで愛情を注いであげよう。
……きっかけはお見合いから逃げるなんて始まりだった。
不安にもさせたと思う。
でも、おれにはけーとだけだから。
おれと、結婚しよう?』
いま、伝えたかったから__
指輪の入った箱をけーとに向けて言った。
__「うん!…する!!」ギュッ
……………
______〜〜〜〜〜 おぎゃ おぎゃ
半年後けーとは3600gの元気な男の子を出産した。
名前は"雄也"
男らしく成長してほしいということから名付けた。
それと同時に俺たちの関係は
"親友" "恋人" から "
_______それから半年後
"あの日"がきた。
___________
『けーと起きて。』
「……ん?」
あさ、けーとを起こす
「……山ちゃん?」
そう呼ぶけーと。
こうやって呼ばれるのもこれが最後かな。
だって、今日は……
『行こう?』
「へ??」
けーととおれの大切な記念日になるんだから。
けーとをなんとか起こして車に乗せる。
その間に朝ごはんのおにぎりを食べさせて、
会場に着いたときにはけーとの意識ははっきりしていた。
『着いたよ。』
「ここって……!」
『行こう?』
「えっ、ちょっ、」
会場はけーとが密かに呼んでいたウエディングの本から見つけた。
印がついていたからすぐにわかったんだろうな。
けーとを化粧室につれていってここで…
〈…待ってたよ。〉
「ひかにぃ!?」
ひかにぃにバトンタッチ。
担当の方と一緒にメイクアップしてくれることになってたんだ。
『よろしくね。………けーと、またあとで。』
「…あ、」
けーとが呆然としてる間におれは自分の準備に取りかかった。
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作者名:littlestar x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=littlestar03
作成日時:2020年12月9日 14時