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ryosuke





おれが、圭人に無理をさせてしまったんだ。




深く考えてほしくなくて……





おれに負担がかかるんじゃないかって言ってたけど、そんなことない。



むしろ、妊活関係なしに圭人のことを抱きたいって、思うようになった。



それなのに…





朝起きたと思ったら圭人がぼーとしてて、


圭人がしたい方を選んでくれればそれでいいって思ってた。



でも、もし、けーとが止めたいって言ったとしたら…


跡継ぎのことがなくなれば少しでも負担をなくせるんじゃないかって…



そう思って、ひかにぃに相談した。




ひかにぃとは最近連絡を取り合っていて、薮ちゃんと恋人同士なんだってことも話してくれた。



そして、お腹のなかに赤ちゃんが宿ってることも。



だから、ひかにぃに相談したんだ。




そしたら、おれとけーとのためになるならって言ってくれたんだ。





その一週間後の今日。



圭人がカラダが出来ていなかったと、母さんに報告をして、その時に一緒に話した。





でも、家に帰ってきてから圭人の様子がおかしい。





負担がなくなったはずなのに…




なんで……









お風呂から上がるとリビングにはけーとの姿がなかった。



『けーと?』




声をかけても返事がなくて…





寝室に近づいたとき、息切れが聞こえて…







「ッハァ、やま、ちゃ……」




『けーと…お前なにして……、』





中に入ってみると、荷造りをしていたのかスーツケースが出ていて、



その近くにはクスリを飲んだ跡があった



『副作用……』





「山ちゃん、っ、チャンスちょーだい?、」




『チャンス……?』





ベットに寄りかさるようにけーとが息切れしながら、言う言葉に驚いた。





「…けーとの中にやまちゃんのほしいの…っ、」






『なんで…』




「っえ?」




『あんなに考え込んでいたのに……

負担に思ってたんじゃないの?』




「そんなっ!」




『違うの?』




「おれ、そんなこと言った?」






「……っ、やめたいなんて、思ってない…」




『けーと、』




「山ちゃん…とおれ…の、子ども…ほしいよっ」




涙を流しながら言うけーとに、




『ごめん、』






おれが間違っていたんだって。




思い知らされた。





でも、本当は、





『おれだって止めたくない……!!』

*→←*



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作者名:littlestar x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=littlestar03  
作成日時:2020年12月9日 14時

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