赤さんと緑さんの恋物語2 (ページ37)

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〈ここいいね。職場からも近いし。〉

「そうだね、」

〈どうしたの？けーと。なんか悩みごと？〉

「あー、うん、ちょっとね。でも、大丈夫だよ。」

〈そう？なんかあったら頼ってね？〉

「うん、ありがと。」

そんな会話をしてたら料理がきて、食べてる間は考えごとなんか忘れるくらい楽しかった。

〈じゃあね、〉

「うん、じゃあね。」

職場でちぃちゃんと分かれて社長室へ戻る。

ノックしようとしたとき

『～～で、～～』

〈～～～なら、〉

『～～～ます。』

中から声が聞こえて、お客様が来てることがわかった。

なに、話してるんだろ……

立ち止まっていたら……

ｶﾞﾁｬｯ

「った、」

『あっ、わるい、大丈夫か…!? って、けーと!?』

「す、すみません、お客様がいらしてるみたいだったので……」

立ち止まってたおれがわるいな……

〈あれ、けーとじゃん…〉

ふと、上から聞こえた声に聞き覚えがあった。

「っえ、ひかにぃ!?こうちゃん!?」

そこにいたのは従兄弟のお兄ちゃんひかにぃとその友達のこうちゃんだった。

〈大きくなったなぁ～〉

「な、なんでふたりが……」

『ちょっと話があってな。』

「そ、そうなんだ…」

〈じゃあ、俺ら行かなきゃだから。〉

『またね、』

〈うん。けーとも頑張れよ。〉

「う、うん、」

こうちゃんがｸｼｬｸｼｬって頭を撫でてふたりは歩いていった。

『けーと、わるい、大丈夫だったか？』

「あ、うん、大丈夫だよ。それにしてもなんで、ふたりが……」

確かに昔山ちゃんとちぃちゃんとおれはふたりに可愛がってもらってた。

『ああ、ちょっとな……またこんど話すよ。

それよりあのことなんだけど……』

山ちゃんが濁して仕事の話をし始める……

またひとつもやもやが生まれちゃった……