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____

Keito



『渋滞すごいね…会社に戻るの遅くなっちゃうね…

打ち合わせの時間間に合うかな……』



「……」


なんか視線感じる……


『山ちゃん?そんなに見つめられても困るんだけど。』



「でもよ、昨日、お前…」




『大丈夫だって。朝起きたら副作用も治ってたし。

腰も、そこまで痛くないから。



それより資料の確認お願いしますよ。社長さん。』




朝からおれのこと心配してくれていて。


嬉しいんだけど…


大丈夫って言ってるのに。




「うぅ、わかったよ……でも、辛かったら言えよ?


もう、お前だけの身体じゃないんだから。」




『わ、わかってるよ。』




"お前だけの身体じゃない"



の言葉にキュンと胸が高鳴った。









サラッ



なんとか抜け道ないかなぁなんて考えてたとき、

山ちゃんの手が髪を触る。


『ん?』


山ちゃんの方を向けば




「…昨日言ったことほんとだから。」




なんて真剣な表情で言ってくる。




『昨日って……』



「おれも、けーとのこと好きだって。言ったろ?」




『うん。』




「流れで言ったことなんかじゃないから。

けーととのこと真剣に考えたいって思ってる。」



『山ちゃん……』





「妊活のためだけの関係なんかじゃないから。」





『ありがとう。』




「おう。」

『あ、動いたね。なるべく急ぐから。』



「そんなに焦んなくても大丈夫だよ。」



『でも…』



「そんなに急がられても資料確認できねぇし。

けーとにちょっかい出すだけだよ?」



『わかった。ちゃんと安全運転だから。

山ちゃんは資料の確認してて。』




「はーい」

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作者名:littlestar x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=littlestar03  
作成日時:2020年12月9日 14時

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