赤さんと緑さんの恋物語2 (ページ4)

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そしてライブ終了後____________

ふと、周りを見るといつの間にかライブが終わっていた。

ほんとに、そんな感覚。

一瞬だった……

すべてゆめのような。

まだ、夢の中にいるみたい。

〔岡本さん？〕

「は、はい。」

あ、ここに来たときに案内してくれた…

〔ふふ、伊野尾慧です。これからよろしくお願いしますね。何かあれば、聞きますので。〕

「え、っと？」

なんのことかわからなくて、言葉が見つからないでいると、

山ちゃん達がデビューしたときから、警備を担当していること。

メンバーの皆さんと仲が良いと言うことを教えてくれて、

そして、これからよろしくの意味は関係者席に座ることが多くなるんじゃないか、そしたら案内します。

ということらしい。

とにかく頼もしい方だと言うことがわかった。

伊野尾さんと話しながら楽屋へ。

ｺﾝｺﾝ

ガチャッッッ！！！

「え、え、わぁっ、」

伊野尾さんがノックすると、勢いよく飛び出してきて、抱きついてきたのは……

「や、やまちゃ…くるしいよ……」

『ん～会いたかったぁー！』

おれの肩に顔を埋めてそんなことを言う。

〔山田、いい加減離れなさい。〕

『あーっ！ちょ、伊野尾ちゃん！』

困っていたおれを伊野尾さんが引き離してくれた。

「まぁまぁ、山ちゃん。」

不機嫌になった山ちゃんを宥めていると、

〈山田、とりあえず中に入ってもらえば？〉

なかから高木さんのそんな声。

〔そーそ！お邪魔しまーす！〕

〈あっ！いのちゃーん！〉

〔だいちゃーん！お疲れさま～！ん～今日も可愛いねぇ～〕

え、え、

伊野尾さんに押されて楽屋の中に入ったけど、

目の前には有岡くんと伊野尾さんが抱き合っている。

『ふたり、付き合ってるんだよ。』

ｺｿｯと山ちゃんが教えてくれる。

「そ、そうなんだ……」

確かにお似合いだな……

身長差もあって、可愛いし、男女のカップルと言われてもしっくりくる。

それに比べて、おれなんか……