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Ryosuke




ゆーとと仮で恋人になってから1ヶ月。



なにかあると電話してきてくれるし、雑誌の撮影とかでも常に一緒にいてくれるゆーと。




でもね、ちょっとやりすぎじゃない?




ゆーとがそばではしゃいでいるのを聞きながらゆーやの様子を伺う。



ゆーやはけーとと話してるみたい……



でも、少しぐったりしてて、寂しそうにしてて……




ゆーと、ゆーやと話してる姿そんなにみないけど、ちゃんと話してるのかな……




「っ、ゆーや……」



ゆーやがけーとの唇に人差し指をおいてなんか言っている。



それに、けーとも微かに頷いていた……





けーとに向けたその顔はどこか遠くをみていて……





『やま?どうした?』




「……ゆーや、ちょっときて、」


『山田?』




おれの様子に気づいたゆーとが話しかけてきたけど、


それを無視して、ゆーやを隣の楽屋に連れていく。



よかった、今日ふたつ楽屋あって……



___


パタン




「ゆーや……ギュッ」




『や、まだ??』


楽屋に入ってゆーやを抱きしめる。



「ごめんな?」


『なんで……』



「ゆーやが辛そうな顔してるの見てられなくて……」



「っ、ごめ、」


『なんで、山田が泣くの?……おれは大丈夫だよ?』


大丈夫じゃない……




「……嘘つき……ごめん、もう、やめるから……」


こんなこと、間違ってたんだ……



『え……』



「ゆーとにもおれから言う。けーとにも正直に話すよ。」



『やまだ……』




「ごめん、ゆーやのこと、もっと考えてあげられなくて、ゆーとに言わないとって、思ってるだけだった……」



『そんなこと……』



「ゆーやに悲しい思いをさせてまでこんなこと続けられないよ。」




ゆーやに辛い思いさせてまですることじゃない。


それに…






コンコン



『やまだ?撮影行けそう?』


「わり、ゆーや、」



『うん、行こ。』




大ちゃんが遠慮がちに声をかけてくれた。




『やまだ!』



「ん?」



『ありがとね。』




「ん、元はおれが悪いから。」



『そんなことないよ、
それに、ゆーとが巻き込んだだけだろ笑』


「それもそっか!笑」





ふたりで笑いながら楽屋を出る。







けーとにも、ちゃんと話さないと……






おれの気持ちを……素直に……

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作者名:littlestar x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=littlestar03  
作成日時:2020年12月9日 14時

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