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-------------------きゃぁぁぁぁぁっぁあっぁ!
悲鳴なのか歓声なのかわからない。
ただ、山ちゃんが言った一言に会場全体が揺れているんじゃないかってくらい、響いていた。
気づいたときには、山ちゃんは舞台にはいなくて、
〈山田は、今日大事な告白を皆さんにしたいようです。〉
有岡くんがそう言う。
〈山田の好きな人今日この会場に来てるんだよね?〉
続けて高木さんも。
ファンの声は鳴り止まない。
でも、この状況って……
『はぁ、はぁ、けーと。』
ビクッ
メンバーの皆さんがしゃべっているなか、会場には聞こえない大きさで、大好きな人の声が聞こえる。
「山ちゃん…」
山ちゃんを見ると優しく微笑んで舞台の上にいるメンバーとアイコンタクトを取った。
〈……涼介が好きな人のとこに着いたみたいだね。〉
その声と同時にライトが当たる。
---------------きゃぁぁぁっぁぁあ!
『けーと。』
小さく呟いて手を差し伸べてくれる。
『…きっかけは、番組で取材に行った時。
そこにあなたはいました。
いま思えば一目惚れだったと思う。』
会場に山ちゃんの声が響く。
あなた って言ってくれているのは、名前を隠すためなのかな??
『あなたと話すようになってから毎日が楽しい。
恥ずかしがるとこも、おどおどしてるとこも、優しいとこも、泣き虫なとこも、おれのことを"山ちゃん"って呼んでくれるとこも。
全部……愛おしくて仕方ないんだ。』
けーと。
小さく呟く。
『おれと、付き合ってください。』
____________っはい、
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作者名:littlestar x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=littlestar03
作成日時:2020年12月9日 14時