JUMPくんは辛い日も頑張ります。

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岡本side



「…ぉ、え…」


俺はトイレに入った瞬間、便器に顔を埋めた



はぁ…


何度も何度もくる波


吐くたびに力が入る手は青白くなっていた





そして、だんだん目の前が霧がかったみたいに見辛くなってきたなと思ったらグルグルと回り出す視界



それがまた吐き気を助長させる



吐いてることや、レッスン後に水分補給をしてないことからくる脱水症状



それが目眩の原因かな



なんて、頭だけは冷静だ



「…っうぇ…はぁ。きっつ…」



そう呟いた時、そっと誰かの手が背中に触れた



「大丈夫、大丈夫。全部、ゆっくり出しちゃいな」



そんな聞きなれた声と暖かい手は俺を安心させる





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薮side


トイレに着くと聞こえた、えずく声


これはやばいと思い、個室の中を覗いてみるとトイレの入り口に1番近い個室に圭人はいた


鍵が閉まっていなかったからそんな余裕なかったのかなって、早く声をかけなかった事を後悔した



そんな事を思いながら、苦しそうに嘔吐する圭人に声をかけながら背中をさすってやる



「大丈夫、大丈夫。全部、ゆっくり出しちゃいな」



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「もう…いい、」


しばらくすると落ち着いたのか、便器から顔を上げた


「じゃあ、楽屋に戻ろっか。立てる？」


そう言うと

「…ん」


と小さく声を漏らして立ち上がった圭人



すると


フラッと体が傾いた



「っと…」


咄嗟に支える


「ちょっと、一回座ろっか」


そう言って一緒にゆっくり座る



結構やばいかもな…



そう思い、俺はあいつに助けを求めた



「…あ、もしもし、うん、ちょっと圭人、やばいかも、1番近いトイレで吐いちゃっててさ、うん、お願い。」



そう言うとすぐに楽屋準備して来てくれるらしい



こりゃー、胃腸炎あたりかな、


脱水もあるかも



なんて考えてた聞こえた声



「…薮！」







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