Unknown,Climax Q&A (ページ23)

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06・Destino ページ23

お前らに大事な話がある。
深澤はそう言ってE-1班の班員に集合をかけた。

深澤が集合をかけることなんて滅多にない。いつになく彼の真剣な表情に、いつもの騒がしさなんてものは無かった。

ここ最近のUCQAのことを考えれば、いつかこうなると、そう分かっていたはずだ。

それでも現実から目を背けて、大丈夫、大丈夫だと彼らは自分に言い聞かせていたというのに。

現実は、無理矢理彼らに現実を突きつけてくる。

それは対策軍の使命なのだ。

fk「UCQA最上級警告が出た。意味は分かるな？」

全員が息を呑んだ。

UCQA最上級警告、その名の通りUCQAに関する最も警戒すべき事態に陥った時に出る警告である。

しかし、対策部隊に所属する彼らにとってこの警告は、ただの警告ではない。

この警告が出されたということは、彼らの住む国周辺で、前代未聞レベルのUCQAが出現したことと同意義である。
UCQAが出現すれば、対策部隊の彼らには討伐命令が下される。

つまり彼らは、前代未聞レベルのUCQAと戦わなければならないのだ。
倒せなければ国は滅びる。

fk「俺たちひとりひとりにE-2班からE-8班、さらにW班の計8班が振り分けられる。」
iw「…ふっかは、」
fk「E-1班の班長以外に誰が総長をやるんだ」
iw「…そうだよな」

過去に一度だけ、UCQA最上級警告が発令された事がある。

約15年前。
当時いた対策部隊の全滅と共にUCQAの討伐は完遂された。

この警告が出る前にも、UCQAの出現がぴたりと止まった時期があった。

まるでその反動であるかのように、普段は単体で行動するUCQAが突如集団となった。

現状は、まさにそれだ。