ep3 / 薄れた記憶の中に 6.7 ページ21
遂にその日は来た。
目標達成任務通知を受けた３人の表情は硬い。
そしてそれ以外のメンバーもまた、神妙な面持ちでその場に立っている。
詳しい事情は知らなくとも、能力を得てしまうほど、復讐したいと強く願うほどのことを、今から対峙する人間がやってのけたということだけは分かっている。
組同士の闘争であるが故に、今回の任務は事前に宣戦布告が行われた。
そびえ立つ建物を前にした13人は息を呑む。
おそらくこの建物のなかには、宣戦布告を受けた100人近くの能力者が作戦と共に彼らを待ち構えているはずだ。
嵐の前の静けさという奴だろうか。
彼らは誰も、一言も発することはなかった。
扉を、佐野が調達した爆弾で吹き飛ばせば、それが戦闘開始の合図である。
「行きますよ？」
藤原の強い頷きを見て、佐野はスイッチを押した。
響き渡る轟音、飛び散る火花と燃え盛る炎。
扉付近にいたのであろう人間が飛び散っていくのなんてお構いなしだ。
「「かかれ！」」
両グループの力強い声にそれぞれが駆け出した。
近接が得意な西畑に続いて道枝と大西が中へ入っていく。
それに続くのが大広間を目指す末澤、リチャード、大橋と３人の護衛である藤原、正門、福本。
地面にパソコンを置いて、それぞれのイヤモニと連絡をとる佐野と佐野を守る小島。
治癒の長尾と空間転送の高橋。
目標達成任務が始まった。
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はなかっぱ - 最近知ったのですがとてもおもしろいです！大晴君のキャラが可愛くて萌えました！ (2020年9月15日 22時) (
レス) id: a316a0ebd9 (このIDを非表示/違反報告)
kusa - ビバちぇの掃除シーンが実況(?)風で、面白いです!これからも頑張ってください! (2020年8月22日 14時) (レス) id: 7773bd53c6 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぷりん - お話すっごい面白いです！！いつも楽しみにしてます！更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2020年6月15日 18時) (レス) id: 39651266d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2020年5月16日 19時
