10 − 1 = 0 part １９

緊急事態 ページ36

「今回は次の場所まで結構空くんだね？」

岡本「約1ヶ月かな？」

薮「振り忘れちゃいそう(笑)」













福岡から帰ってきた私たち

今日は涼介くん、大ちゃん、
光くん以外はオフ









「今日みんなの予定は？」

薮「友達とご飯〜」

岡本「何にもなーい」









何の予定もなかった私は
圭人くんを誘い、買い物に行くことに









岡本「暑いね〜」

「夏だもんね〜」









お店に入り、
フラフラと店内を見て回る









岡本「ちょっと奥見て来るね？」

「うん〜」









久しぶりのオフの時間を楽しんでいると
突然肩を叩かれ、振り返ると
ガラの悪い知らないお兄さん









「ねえ！あんた！ジャニーズだろ？」

「AA！」

「俺たちと遊びに行かね？」









ぐいっと引かれた腕


男の人の力には敵わない


助けを呼ぼうにも、
近くに圭人くんがいる

ここで私が騒いだら
圭人くんに危害が加わるかもしれない








私は大人しく店の外に出た









「離して、」









しばらく腕を引かれ、
お店から離れたところでそう呟く私に









「やっぱりジャニーズの女は
気が強いんだね」









と笑ってる









「離してって言ってんじゃん、」









掴まれた腕を振り解こうとした瞬間
ドンと突き飛ばされ、体が浮いた

下は階段









やばい、、、！落ちる！









覚悟を決め、ぎゅっと目を閉じた









「えっ、、、」









痛みの代わりに柔らかい感触


ゆっくり目を開けると
私をしっかり抱きとめる圭人くん









岡本「A、、だい、じょ、ぶ？、」









その表情は痛みに歪み、
私は慌てて圭人くんを起こす









「圭人くん！ごめん、
Aのせいで、、、っ
痛い？どこが痛い？手？足？頭？」









完全に取り乱す私に圭人くんは
優しく微笑み









岡本「A落ち着いて、、
俺は大丈夫、だか、ら、
ちょっと腕が痛い、」









私は圭人くんを支えながら
タクシーを拾い、病院に向かった

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