10 − 1 = 0 part １９

らしい、とは ページ2

「薮ちゃーん。」









裕翔くんからの衝撃発表から数日後
マネージャーさんから正式に発表された
5大ドームツアー


打ち合わせを終え、
今回のツアーの方向性と
ざっくりとしたイメージを聞いた









薮「どうしたのー」









お風呂上がりでソファーで
リラックス中の薮ちゃんの隣に座る

私の手にはたくさんのメモや
コンサートの新しい案や今までの反省が
書き溜められたノート





開いたページはまだ真っ白で













「次の打ち合わせの時には
もう色々決めてなきゃだよね？」

薮「そうだねー、
そのくらいには決めたいねー」









コンサートは数ある仕事の中でも
スケジュール管理が最も大切な仕事

少しでも遅れれば
ツアーの初日を変更せざるを得なくなる

そうならならいために
余裕を持って進めていかなければならない









八乙女「なに〜、ツアー？」









髪の毛を拭きながら
お風呂上がりの光くん登場









薮「光はなんか思いついたの？」

八乙女「うーん、、、」









そう言って隣に座り込んだ

何度目のコンサートでも
この最初の立ち上げは悩むもの









創造することは難しい









「むずかしいなあ〜
ファンの子達が楽しめて〜
この夏最大の思い出になって〜
A達もいい思い出にしたいな、、、」









毎年やらせてもらえてるコンサート

去年よりもいい今年を
来てくれるファンの子達に届けたかった









薮「何するにしてもさ、
俺たちらしいステージにしようよ」

八乙女「１０人で楽しくな！」









そう言って笑った2人









私たちらしいステージ

JUMPらしい演出









きっと来てくれる人たちは
それを望んでいるし、求めてる








でもそれに明確な答えや正解は
まだ見つからなくて









「JUMPらしいってなんだろう、、、」









ただ疑問だけが残った

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