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涼介side








薮「ご苦労さま。

血が足りなくなったら明日 Aから貰いな。
明日になれば、何とかなるだろうからな。」









俺に近付いて、肩に手をポンと乗せてきた。

薮君はそのままAの近くに行き、顔の色を見始めた。









薮「少しは顔色が戻ったな。これなら大丈夫だろ…。」








Aの頭を優しく撫でる薮君の顔は

いつもの薮君の笑顔だった。









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パタン__…ズル…








部屋に戻り、その場に座り込んでしまった。

腰抜けたわけでもないのに。

貧血って訳でもない。
あれぐらいで貧血にはならねぇし。







さっき噛み付いた親指を見ると、傷跡は綺麗に消えてる。







涼「傷なんて簡単に消えるのに__…。









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何で、こっちは消えねーんだよ__…。」









自分の唇に手を当てる。

手の甲で、感触が消えるようにと願って擦った。









涼「くそッ__…。」









コンコン…









こんな時間に誰だよ…。

返事をしてないのに、ガチャとドアが開いた。









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中「山ちゃん。」

涼「裕翔か…何だよ。」









中「うん。ちょっとね…。

ね___何で顔、赤いの?」









は?


バッと、部屋にある鏡を見ると

顔が、今まで見たことが無いほど赤くなっていた。









涼「何なんだよ_…。」








顔が暑い。

暑さを消そうと、窓を開ける。








春の涼しく強い風が、入り込んでくるけど

一向に顔の暑さが減らない。









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そんな、俺の様子を見かねた裕翔がこんな事を口にした。








中「山ちゃん…Aの事、やっぱり好きなんだね。」

涼「…裕翔まで、そんな事言うのかよ。」








ギシッ!!








イライラが募って、ベッドに座るのにも力が入る。








中「俺は…、俺だけじゃない。

皆は…山ちゃんに教えてあげてるだけだよ。
まだ気付かないの?」







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aijump0517(プロフ) - コメント失礼します。とても面白くて読むたびにキュンキュンしてます。○○ってなってる所があるのでそこを直して欲しいです (2018年5月4日 16時) (レス) id: b725aba90e (このIDを非表示/違反報告)
夢月(プロフ) - 面白く読ませて頂いてます!ただ、○○という表記になっている箇所がたくさんあるので直して欲しいです (2018年1月30日 17時) (レス) id: 429f5b6353 (このIDを非表示/違反報告)
山田凛華(プロフ) - 100票目の評価入れられました〜! あ、Twitterの山田凛華です(^^) いきなりコメントすみません(TT) (2017年11月21日 21時) (レス) id: 7a846bfd47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2017年1月9日 20時

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