9人のドS○○達…【1】 (ページ50)

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あ「…っ。」

目を覚ますと、周りは真っ暗で何も見えない所だった。

どこなの…?
連れ去られた後…確か眠くなって…、寝ちゃったんだっけ…?

皆…大丈夫かな、あんな酷い事されて…。

ﾊﾟﾁｯ、と部屋に電気が付いた。
暗闇から突然の光に目が開けられない。

やっと目が慣れ、気付いたのは私がﾍﾞｯﾄﾞの上にいるってこと。
周りには特に何も無い。

窓も無いし、ﾄﾞｱは一つだけ。
逃げ道は無さそう…。

ｶﾞﾁｬ…

北「目覚めた?」

あ「…。」

北「そんな睨むなよ(笑)

今は何もしねーから。」

あ「今は…?それより貴方達、何者なの?」

こんな事して、あきらかに誘拐じゃない…。

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北「誘拐じゃないよ…。」

あ「えっ…。」

何で?
私、口に出てた…?

北「俺の特技は、人の心を読むこと。

北山宏光、呼び方は何でもいいよー。」

礼儀正しそうに笑顔で言ってきたけど

そんな顔、どうせ表向きなんでしょ?

北「だから、全部読めるんだっての…。」

玉「あー、目覚めた。」

後ろから、長身の白い肌の人が入ってきた。
名前は…玉何とか…?

北「森だよ。ばーか。」

あ「っ…!」

ｼﾞｬﾗｯ…

動いた拍子に、何かの音がした。

見てみると、私の首に鎖の繋がった首輪。

その鎖はﾍﾞｯﾄﾞの、脚の部分にくくり付けられている。…全然気付かなかった。

玉「それねー、藤ヶ谷の提案なんだよ。

前回からやってるんだけどさ、女が逃げたがっちゃってね。
逃げないように防止してるの。」

そんな事を笑顔で言うなんて…普通に考えておかしいよ。

この人達…狂ってるの?

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藤「逃げんなよ?」

玉「あ、ﾎﾞｽ登場。」

藤「誰がﾎﾞｽだ(笑)」

玉森って奴に笑顔を向けた後、私の方に無表情で近寄ってきた。

無表情の恐ろしさに、後ずさりをする。

ｼﾞｬﾗｯ…ｼﾞｬﾗﾗｯ

ｸﾞｲｯ＿＿!

首元の鎖が掴まれて、上を向かせられる。
鋭い瞳と目が合った。

藤「いいか…?

お前は今日から、俺達の獲物だ。
少しでも逃げようとでもしたら＿＿＿殺すからな。」

涼介君達からは感じたことの無い…"死"の恐怖を初めて感じた。

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