9人のドS○○達…【1】 (ページ38)

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涼「…終わりだ。」

知「どうする…?

僕は、Aに居なくなって欲しくない。」

侑李は、悲しげな表情で私を見た。

だけど…今の私には…、裏切らないという判断は出来ない。

だって怖いから。
いつ、どれだけ血を吸われて瑠花さんみたいになってしまうか分からない。

高「言っとくけど、俺達は毎日のように血を吸うわけじゃない。

何もお前じゃなくても、動物でもいいんだからな。

それより…お前、行く場所あるのか?」

あ「…え?」

涼「俺達から離れていくってことは、俺らに関する記憶を全て消して

また、あの家に戻るってことだぞ?」

あ「っ…嫌…。

あんな家、戻りたくない…。」

私は、覚悟を決めた。

顔を上げ、目の前に立つ涼介君と目を合わせる。

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涼「＿＿＿契約成立って事で…いいんだな?」

あ「…はい。」

笑みを浮かべながら、差し伸べてきた涼介君の手を握りしめた。

ｸﾞｲｯ＿＿＿

あ「えっ…!?」

腕を引かれ、涼介君の腕の中に。

涼「よし＿＿＿じゃあ、これ付けろ。」

あ「ﾈｯｸﾚｽ…?」

首に回された腕、首の後ろで何かがｶﾁｯと鳴った。

高「それは俺達も全員付けてるやつだ。」

そう言い、皆が服の中に入れていたﾈｯｸﾚｽを引っ張り出す。

涼「それは俺達のtargetだという証。

それさえ、付けてれば特殊なvampire以外は寄ってこないはずだ。」

鎖のﾁｪｰﾝに赤いﾙﾋﾞｰの付いた十字架のﾈｯｸﾚｽ

vampireなのに十字架のﾈｯｸﾚｽとか…

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あ「えっ、他にもvampireがいるんですか!?」

光「他の学校だけどな。」

圭「青いｻﾌｧｲｱが付いた羽のﾈｯｸﾚｽを付けてたら、青凛(せいりん)高校。」

薮「白色のﾎﾜｲﾄｵﾊﾟｰﾙの付いたﾃｨｱﾄﾞﾛｯﾌﾟ型のﾈｯｸﾚｽは、白樺(しらかば)高校。」

涼「そこの奴らには気を付けろ。

あいつらの学校は男子校だからな。
毎回毎回、俺達のtargetを奪っていく。」

もし、その人達に連れて行かれたら…どうなるの？

知「大丈夫だよ。

僕らは、そんなに弱くない。
絶対にAを渡したりなんかしないから。」

あ「＿＿＿うん。」

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