9人のドS○○達…【1】 (ページ35)

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あ「っ…?」

目を覚まし、見えたものは見覚えのある天井。
私の部屋だった。

起き上がり、頭の中を整理する。

確か…皆と生徒会旅行に来たんだっけ。

それで…涼介君に、眠らされた? 慧君だっけ…?

＿＿＿vampire…衝撃的な事実だな…。
生徒会の…一緒に住んでる人達がvampireだなんて…

あ「全部、夢かな…?」

ただの夢にも思えてきた。

だいたい、この世界にvampireなんて存在するはずが無い。

自分にそう言い聞かせ、下に降りていった。

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ﾘﾋﾞﾝｸﾞのﾄﾞｱの前に立つ。
ﾄﾞｱﾉﾌﾞに手が伸びていかない。

中「A起きないねー。」

知「僕、見てこようかな…。」

慧「てか…どーするの?

Aにばれちゃったけど、殺す?」

知「…僕は反対だからね。」

薮「とりあえず…説明をする。」

慧君の”殺す”、そんなにも軽く言える言葉じゃない。
なのに…どうしてそこまで軽率に言えるの。

あ「…っ。」

涼「＿＿＿出て来い。逃げても無駄だからな?」

明らかに私に向けた言葉だった。

小さく後退りをして、走ってﾄﾞｱに向かった。

靴さえも履かずにﾄﾞｱを開けると

あ「え…。」

高「残念でした。」

目の前には、さっきまでﾘﾋﾞﾝｸﾞに居たはずの高木君と光君、薮君と大ちゃん、慧君がいた…。

あ「ど…して…。」

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また後退りをする。
1歩下がると、背中にﾄﾝ、と何かが当たった。

涼「だから言ったろ。＿＿逃げても無駄だって。」

あ「やっ…!!」

涼介君に担がれ、ﾘﾋﾞﾝｸﾞに連れていかれると、荒々しくｿﾌｧｰに投げられた。

ﾄﾞｻｯ＿＿＿!!

知「はい、これで逃げられない。」

あ「っ、や…離して…!」

知「暴れたら噛み付くよ?」

倒れ込んだ私を抱き上げ、後ろから抱き締めてきたのは侑李。

耳元に聞こえたのは…私の知ってる侑李とはかけ離れた程の冷たい声。

知「…お願い、A。

僕達の話を聞いて…。
話してる途中で逃げないなら、離してあげるから。」

だけどすぐ聞こえた侑李の優しい声に

小さく頷くと、少しだけ、腕の力を緩めてくれた。

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