9人のドS○○達…【1】 (ページ33)

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知「涼介ー。そっちに行ったのー?」

奥から侑李の声が聞こえ、水の中を歩く音が聞こえてきた。

近付いてくる。
それも侑李だけじゃなく、全員が涼介君を探して近付いてきた。

涼「ﾁｯ…、潜るぞ。」

あ「え…っ!?」

ﾊﾞｼｬﾝｯ!
ｺﾞﾎﾟﾎﾟ…

っ……ちょっと待ってよ!
私、泳げないのに!!

苦しむ私をよそに、涼介君は全然平気そうな顔をしてる。

涼「(まさか、泳げないのか?)」ｺﾎﾟ…

口から空気を出るのを構わないように、涼介君は喋る。

ｺｸｺｸと頷くと、呆れた顔をされた。

なんなの!?
勝手にこっちに来て、裸見られて見たら叫ぶに決まってるでしょ!?
それなのに、いきなり潜らされて!

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ｺﾞﾎﾟｯ＿＿＿

あ「っ…!!」

っ…息が…!

このままじゃ死んじゃう。
耐えられなくなって、水の中から顔を出した。

あ「ぷはっ…!!」

中「…え?」

知「え。」

慧「わーぉ♡」

あ「っ＿＿きゃぁぁあああっっ!!」

ﾀｵﾙを巻き直し、慌てて露天風呂から飛び出した。

ﾊﾟｼｬﾝ＿＿

涼「あのﾊﾞｶ…。」

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あ「最っ悪…。」

慧「最高だったよ?♡」

知「まぁまぁ…。」

あ「…私、飲み物買いに行ってきます。」

素っ裸じゃなくても、見られたことに変わりない。

その場に居るのが苦しくて、思わず部屋を出た。

J「「…。」」

私が部屋を出るのを、皆が見ていた事に
私は気付かなかった。

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自販機で飲み物を買い、部屋に戻る。

ﾊﾟﾀﾊﾟﾀという、ｽﾘｯﾊﾟの音が響く。

部屋の前に来て、襖(ふすま)を開けようと手をかけた。

「＿＿＿…＿＿。」

話し声…?
何話してるのかな。

障子に耳を当てて、すまして聞いてみた。

薮「なんか、ばれるのも時間の問題かもな…。」

光「確かに。」

知「もう言っちゃおうよ…。」

中「また山ちゃんが暴走したら確実にばれちゃうしね。」

大「俺達がvampireだってこと、受け止めてくれるといいんだけど…。」

涼「普通無理だろ。」

…vampire…?

え＿＿…皆が?

中に入れず、気付いたら、私はその場から走り去っていた。

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