9人のドS○○達…【1】 (ページ4)

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涼介side

俺達はある事をしに出掛けていた。

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何をしに行ってたかは…それは後から分かること。

用事を済ませ、全員で家まで戻ってきた。

ただ…俺達の家の前に、女が倒れていた。

ｻﾞｸｯｻﾞｸｯｻﾞｸｯ…

涼「誰だ…こいつ。」

見たことが無い女が行き倒れになっていた。

気付いたことは、大きな荷物を持っている事。
ｺｰﾄ着てるっちゃ着てるけど、脚出てるし寒さで倒れたんだろうな。

知「僕、この子見たことあるよ。」

高「美人だな、こいつ。」

雄也が、ｸﾞｲｯと女の長く明るい茶色の髪を引っ張って顔を見せた。

本当に美人だった。

目を閉じててこんなに綺麗ってことは、目を開けたらより美人なんだろうな。

あ「っ…ぅ…。」

中「ちょっとー!

女の子なんだから、髪引っ張っちゃ駄目だよ!」

涼「……入るぞ。」

俺は、足早に家の中へと入った。

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ｶﾞﾁｬ＿＿

涼「……っておい!!」

薮君が、倒れてた女を連れて中に入ってきた。

光君は女の荷物を持って。

薮「仕方ないだろ。

女の子をこんな寒空の下に、1人で置いてちゃ可哀想だろ?」

と言いながら、ﾘﾋﾞﾝｸﾞまで進み、ｿﾌｧｰに寝かせた。

大「…あっ、この子いい匂いがする。」

犬みたいに近寄った大ちゃんが、女の鎖骨近くの匂いを嗅ぎ、目を光らせていた。

釣られるように知念も近寄り、女の匂いを嗅ぐ。

知「…ほんとだ。美味しそうな匂い…。」

光「こら知念。さっき飲んできたばっかりだろ?」

圭「牙出てるよ?」

今の知念の姿は…

口から覗く鋭い牙、ｱｰﾓﾝﾄﾞ型の目の奥は真っ赤に染まっていた。

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そう…俺達は、vampireという妖怪の一部だ。

妖怪?
獣?
化け物?

人間界ではなんて言えば通用するんだろうな。

俺も、少し興味本位で女に近付いてみたら

たった数ｍくらいの距離で、甘い香りが漂ってきた。

涼「嗅いだことのない匂い…。」

慧「山田、牙。」

涼「っ…!」

伊野ちゃんに言われて

慌てて口元に触れてみると、手に硬く鋭い牙が触れた。

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