9人のドS○○達…【1】 (ページ29)

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「遅いねー。」

涼介君達が女の子達を連れて行ってから、10分が経った。

あ「…。」

周りの女の子達は、涼介君と連れて行かれた女の子の行方を気にしてるけど。

私は、気にすることなく予習をする。

ｼｬｰﾍﾟﾝを走らせる音しか聞こえなくなるくらい、集中していた。

「きゃぁあああっっ♡」

涼「＿＿＿い!おい!!」

あ「は、はいっ!?」

涼「ついてこい。」

あ「予習してるんですけど…。」

涼「いいから来い。」

ｸﾞｲｯと腕を引っ張られて、無理やり教室から連れ出された。

っ…痛いっ…。

力の強さが、半端じゃなくて…ｷﾞﾘｷﾞﾘと手首を掴まれていた。

抵抗しようとしたけど、涼介君の顔の怖さに怯えて何も言えなくなった。

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ｶﾞﾁｬ＿＿

涼「連れてきた。」

あ「きゃあっ…!!」

ﾄﾞｻｯ＿＿!

光「おっ、と…大丈夫か?」

あ「あ、ありがとうございます…。」

光「この手どうした?」

涼介君に投げ込まれ、倒れそうな所を助けてくれた光君。

手を掴まれ、赤くなった手首が見えた。

涼「もしかして…。」

知「涼介ぇ…?

確か…今、Aのここ掴んできたよね?」

涼介君は聞こえてないかのように、そっぽを向く。

知・中「「女の子の扱いには気を付けなさいっていつも言ってるでしょ!!」」

涼「…人間が脆過ぎんだよ…。」

知「あー冷やさなきゃ…。

涼介! 今度からは気を付けてよね!!」

涼「へいへい…。」

侑李は冷たいﾀｵﾙを持ってきて、私の赤くなった手に当ててくれた。

あ「ありがとうございます…。」

知「敬語。」

あ「ごめ、ん…。」

慌てて口を塞ぎ、小さな声で
敬語を使わずに謝った。

知「よし、OK。」

薮「よし、それじゃあ用件＿＿。」

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あ「あ、あの…。」

高「なんだ?」

あ「5時間目の授業が…。」

大「あぁ、生徒会役員は授業に遅れても大丈夫なようになってるから。」

そうなんだ…って納得するわけないでしょう!!

あ「私、授業出たいんですけど!!」

高「ﾀﾞﾒだ。

これから生徒会旅行の話するんだから。」

生徒会旅行…?

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