9人のドS○○達…【1】 (ページ27)

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-休み時間

「＿＿＿。」
「…＿＿＿。」

さっきから女子のｸﾗｽﾒｲﾄ達が
私を見ては、小さな声で話をしている。

あ「…?」

「あのー、一条さん。」

あ「はい…?」

ｸﾗｽﾒｲﾄの一人がら私の耳元に近付いてこう言った。

女「生徒会の誰かとｼたの?」

あ「…えぇっ!?」

なんで!?って感じで顔を歪ませていると
自分の首を指さしながら

「だって、その首の跡…ｷｽﾏでしょ?」

あ「ｷｽﾏって…。

私何もしてないですよ?」

「ほら、見てみてよ。」

ｺﾞｿｺﾞｿと制服のﾎﾟｹｯﾄから、可愛らしいﾋﾟﾝｸのｺﾝﾊﾟｸﾄな鏡を取り出して私に見せた。

あ「なに…これ…。」

首元に、赤く二つの跡があった。

これ…ｷｽﾏなの…?

こんな跡が付くような事してないのに。

ｱｲﾛﾝで火傷したわけでもない。

もし、あの人達の中で付けた人がいるのだとしたら…誰が?

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涼「おい。」

ﾄﾞｱの方から、聞き慣れた声が聞こえた。

私が振り返る間もなく、女の子達の黄色い声が響き渡る。

「きゃぁぁぁあああっ!!♡」

「やばいやばい!!♡」

「生徒会の9人が来るなんて珍しくない!?♡」

涼「そこのお前ら、ちょっと来い。」

涼介君が私の周りにいた5人の女の子達を呼び出した。

女の子達は何の疑いも持たず、涼介君達の方へと向かっていく。

「やばっ、呼び出された♡」

「何されるのかなぁ♡」

まるで、その子達を逃がさないように皆が取り囲む。

そのまま、どこかへと消えていってしまった。

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あ「何だろう…これ。」

胸の奥がﾁｸﾝと痛む。

皆が、私じゃなくて他の子を連れていった事に何で変な気持ちになるの?

別に皆に、気持ちがあるわけでもないのに。

皆に抱いてる気持ちなんて、

怪しいとか、何を考えてるのか分からないとか
そんな疑いばかりなのに。

別に…、皆が私以外の女の子を連れて行こうと
私に関係の無い話。

私は皆の中の誰かと付き合ってるわけじゃないんだから…。

私には…関係ない話だよ。

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