9人のドS○○達…【1】 (ページ22)

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伊野尾side

涼「はぁ…っは…。」

さっきから山田の息が荒い。

なんとか高木と光と圭人の3人で押さえてる。

薮「Aの様子は?」

中「相変わらず顔真っ青だよ…。」

Aの首には、包帯が巻かれている。

山田に噛まれた所の出血がひどいから。

それに、血を見て山田がまた暴れたらいけないから…。

涼「っ…ぅ…ぐ…。」

山田が呻くような声を上げた。

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知「ゆっくり飲んで。」

圭「知念、何それ。」

知「ﾄﾏﾄとｳｻｷﾞの血のﾐｯｸｽ。」

うわぁ…山田の嫌いなﾄﾏﾄを入れるとは。

涼「っうぇ…っ…、ん…?」

今の山田は、いつもの茶髪に綺麗な瞳、牙も無い。

大「正気取り戻したか?」

涼「あれ…。」

慧「山田、自分が何したか記憶にある?」

涼「……微妙に。」

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あ「…ん。」

中「あっ、A 。」

あ「ゆ…うと君…?」

Aは、裕翔に支えられながらゆっくりと起き上がる。

あ「っ…涼…す…け君…。」

怯えてるな…。

完全に体が震えている。

涼「…A。」

あ「…ぁ。」

違和感を感じたのか、首を触り、更に顔が怖ばる。

涼「っ…。」

あ「や…だ。」

Aも可哀想だけど、山田はもっと可哀想かもしれない。

あんな事、したくてした訳じゃないんだから。

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光「伊野ちゃん。」

慧「ん…。

A、怖くないから…俺の目見て。」

瞳を大きく見開き、Aの目を見つめる。

あ「っ…＿＿。」

ﾄﾞｻｯ＿＿＿!

薮「さすがだな。」

慧「いや…。この催眠術は久しぶりに使ったから、完璧かは分からないけど。

山田に噛まれた記憶だけ消えてれば良いんだけどな…。」

涼「わりぃ…皆。」

光「大丈夫だって。山田がやっとvampireらしくなったんだから(笑)」

高「血の味はどーだった?」

涼「さぁ…今まで血なんて吸ったこと無かったから。

…美味いかどうかなんて分からねーよ。」

知「でも、これよりは良いでしょ?」

知念は手に、さっき山田に飲ませてたﾐｯｸｽｼﾞｭｰｽを見せる。

途端に山田の顔は真っ青になり、顔をﾌﾞﾝﾌﾞﾝと横に振った。

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