9人のドS○○達…【1】 (ページ21)

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裕翔side

家を出て1時間ほど飛んで、着いた山奥。

動物や小さな村に住んでる人間の血を吸う。

中「…。」

圭「裕翔どーした?」

中「なんか…胸騒ぎがする。」

口の周りにﾍﾞｯﾄﾘと付いた血を腕で拭う。

光「裕翔もか…。」

慧「何か忘れてる気がするんだけど…。」

中「思い出せないんだよな…。」

すると、暗闇で見えなかった足元がﾊﾟｧｯと明るくなった。

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薮「…!?」

中「満月だ…!!」

全員が一斉に見上げた上には、大きく丸い満月があった。

まずい…山ちゃんが…

何よりもAが危険だ…!

大「やべぇぞ…。

山田の奴、最近特に血が足りないってのに…。

もしもAが吸われたりしたら…体中の血取られちゃうんじゃ…。」

薮「＿＿帰るぞ!!」

薮君を先頭に、俺達も続いた。

ﾊﾞｻｯ＿ﾊﾞｻｻｯ＿＿＿

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ﾀﾝｯ…!

家に着くと、真っ先に山ちゃんの部屋に向かった。

ﾄﾞｱを開けて見たものの、中はもぬけの殻で

あ「…＿＿＿＿～…!」

大「Aの部屋だ!!」

Aの部屋から聞こえてきた小さな声。

全員がAの部屋に移動した。

ﾊﾞﾝｯ＿＿!!

光「山田っ…!!」

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中に入ると口の周りに血をﾍﾞｯﾄﾘと付けてる山ちゃんと

首筋に穴と血を垂らして、ｸﾞｯﾀﾘしてるAがいた。

涼「はぁ…っ、はー…。」

山ちゃんは、Aを渡すまいと、こっちを睨みつけた。

中「山ちゃん…。」

"山ちゃん"なんて、あの面影は無い。

どう見ても、完全にvampireだった…。

薮「山田…落ち着け。」

あ「っ…ぅ…。」

苦しそうに声を上げるAの顔は真っ青に近い。

このままだとAの命すら危ない。

中「山ちゃん…Aとりあえず、こっちに渡して?

このままだと死んじゃうよ。」

涼「っ…は…ぁ。」

あ「…っ…ん…?」

大「今だ＿＿＿!!」

名前を呼ばれて、山ちゃんが目線をAの方に向けた隙に、一斉に飛びかかって取り押さえた。

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