9人のドS○○達…【1】 (ページ2)

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あ「はぁ…。」

真っ白な雪が、ﾌﾜﾌﾜと舞い落ちる。
息も白くなるほどの寒い日。

塾の帰り道で、学校のﾃｽﾄ結果の紙を見てため息をついた。

あ「また、2位…。」

ｸｼｬｯ＿＿

少し乱暴にﾊﾞｯｸﾞに紙を入れて、家へと向かった。

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あ「ただいま…。」

大きめのﾄﾞｱを開き中に入ると

母「お帰りなさい。

今日、ﾃｽﾄの結果出たでしょ?見せなさい。」

ﾊﾞｯｸﾞの中から出し、ｼﾜのついた紙を渡す。

母「っ…! また2位なの!?」

あ「ごめんなさい…。」

父「どうした、騒がしいな。」

早苗「あ、お姉ちゃんお帰りぃー。」

台所からお父さんも出て来て、妹の早苗まで顔を出してきた。

私は、この家族が…嫌いだ。

母「あなた、聞いてよ!

Aったら、また2位なのよ!?」

父「またか…。

A、お前勉強したのか?」

あ「しました…。」

塾も家庭教師もやって…毎晩毎晩、2時くらいまで起きて自主勉強して…

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父「はぁ……お前のために、家庭教師も塾もやってるのに、ただの金の無駄じゃないか!!」

お父さんの怒鳴り声が頭に響く。

早苗「お姉ちゃんに言っても無駄だよー。」

母「あたし…こんな子産むんじゃなかった…。」

じゃあ、どうして産んだの…?

父「…もうお前には頼らない。

教師の両親を持って、ここまで出来損ないの子だとは…
早苗に頼ることにするよ。

出て行きなさい。」

あ「は…? な、何で!?」

早苗「はい、荷物ー!」

早苗が、ﾄﾞｶｯと大きなｷｬﾘｰｹｰｽと、ﾊﾞｯｸﾞを二階から持ってきた。

いつの間に詰めてたの?

母「やっと解放されるのね…。」

あ「ちょっ…待ってよ!」

ﾊﾞﾝ!

押し出されて、外に荷物と一緒に投げ出された。

あ「ごめんなさい!お父さん!お母さん!

次は頑張るから…開けて!!」

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝと大きなﾄﾞｱを叩く。

だけど中からは楽しそうに笑う3人の声。

あ「そ、んな…っ。」

仕方なく荷物を手に取り、行く果てのない道をとにかく歩き続けた。

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